真央ちゃん...「よく頑張った」 引退発表、交流の川俣町民ら感謝

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トルコギキョウを栽培する菅野さん一家と交流した浅田選手(中央)=2015年2月、川俣町山木屋

 みんなに愛された「真央ちゃん」が競技生活に別れを告げた。引退を表明した浅田真央選手(26)は「華麗、強さ、威厳」とたたえられるスケーティングと、リンクでのはじけるような笑顔で人気を集めた。2015(平成27)年2月にはテレビ番組の企画で川俣町山木屋地区の仮設住宅などを訪れ、町民らをいつもの笑顔で励ました。「よくここまで頑張った」。たゆまぬ努力を見守ったゆかりの人々は、ねぎらいの言葉を惜しまなかった。

 衝撃の引退発表から一夜明けた11日、浅田選手と交流した川俣町の町民らは当時を懐かしく振り返り、新たな一歩を踏み出す「真央ちゃん」に激励の言葉を送った。

 ソチ五輪後の休養期間中に同町を訪れた浅田選手は、トルコギキョウの栽培を再開させていた山木屋のあぶくま農園で種まきを体験した。同農園の菅野洋平さん(38)は「緊張していて何を話したか覚えていないけれど、テレビで見たままの『真央ちゃん』だった」と懐かしみ、「(引退には)びっくりしたけど、今後も自分の納得いく道に進んでほしい」とエールを送った。

 町内の食堂「新川」では昼食として地元名物のシャモ鍋定食を堪能したという。接客した同店の丸樹君子さん(50)は和装で接待したこともあり、着物の話で盛り上がったことが忘れられない。サインに快く応じる優しい姿も印象的で、「天使みたいな人だった。今まで先頭で頑張ってきた分、これからの人生を楽しんでほしい」と願った。

 また、13年に仙台市で開かれた浅田選手のスケート教室に、東日本大震災で被災した、いわき市の豊間小校長として児童を引率して参加した水谷大さん(57)は「ソチ五輪の前の大切な時期にもかかわらず、手取り足取り丁寧に教える姿が印象的だった」と話した。