川俣シルクがエルメスのスカーフに 斎栄織物製造「妖精の羽」

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エルメスのスカーフとして使われる世界一細いシルク「フェアリーフェザー」

 川俣町の斎栄織物(斎藤泰行社長)が製造、販売する世界一薄いシルク「妖精の羽(フェアリーフェザー)」がフランスの高級ブランド「エルメス」のスカーフに使われる。今秋に欧州などで開かれる展示会でお披露目され、来年1月ごろに各国の店舗に商品として並ぶ見通しで、「川俣シルク」の高い品質と町の絹織物文化が世界へ発信される。

 斎栄織物によると、今秋のファッションイベント「パリ・コレクション(パリコレ)」にも登場する可能性があるという。

 エルメスのスカーフは同社の代名詞ともされており、斎藤栄太常務は「エルメスに認められたということは川俣シルクが世界一に認められたということ」と喜ぶ。エルメスとの取引が続けば、商品に「KAWAMATA」を印字できないかどうか交渉する方針で、町の絹織物産業の底上げにもつなげたい考えだ。

 斎栄織物は15日までにエルメス社と生地の買い取り契約を結んだ。最初の取引でスカーフ1000~2000枚に相当する長さ4000メートル、幅1.2メートルの注文があったとしている。

 イタリア・ミラノで2月に開かれた展示会で、エルメス社のバイヤーが関心を示したことがきっかけ。3月31日にエルメス本社の担当者が斎栄織物を訪問。工場を見学、規模や生産態勢を確認した。

 斎栄織物はこれまで、海外の有名ブランドとも取引があり、2012(平成24)年に、ものづくり大賞の最高賞の内閣総理大臣賞を受けた。