新型特急「リバティ会津」21日運行 東武鉄道、観光再生へ発進

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観光再生を目指すみなみやま観光の湯田社長(前列右)とスタッフ

 東京都の浅草駅と南会津町の会津田島駅間(延長約190キロ)を乗り換えなしで結ぶ東武鉄道の新型特急「リバティ会津」が21日、運行を始める。新型特急運行の効果を最大限に生かした会津の観光再生を目指し、地元では受け入れ態勢の準備が大詰めを迎えている。

 新型特急が乗り入れる会津田島駅構内に事務所を構え、南会津郡4町村への誘客事業などを展開する観光会社「みなみやま観光」。19日早朝からタクシーなどの2次交通対策の最終調整に追われていた湯田文則社長は「乗り換えのストレスが解消され、観光振興につながるチャンス」と意気込む。沿線を中心とする市町村や観光関係団体は誘客策の強化に躍起だ。旧4町村が合併し面積が広く、会津田島駅から観光名所までの距離の遠さが課題だった南会津町は、みなみやま観光が主体となり2次交通の充実を図る。町の補助を活用し、通常の半額程度で同駅とヒメサユリの群生地やかやぶき屋根の民家が並ぶ前沢曲家集落などをタクシーで結ぶプランを提供する。

 同町に隣接する下郷町は同駅と会津下郷駅の2カ所を発着点に、大内宿や塔のへつりなど町内の観光名所を巡る観光循環バスを約1時間置きに運行する。新型特急は途中、世界遺産の日光東照宮がある日光市を経由するため、乗客が日光に流れる可能性もある。湯田社長は「観光資源の磨き上げや魅力ある広域連携を構築したい」と力を込めた。

 「一番列車」到着で式典

 新型特急は浅草―会津田島間を1日4往復し、片道3時間9~32分で結ぶ。南会津郡4町村や県は21日午前9時45分から、会津田島駅で浅草発の一番列車の到着に合わせ歓迎セレモニーを開く。