会津の甘酒、ネイチャー誌に掲載 会津天宝醸造など開発

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玄米オリザーノ(右)と研究内容などが掲載されたネイチャー

 会津若松市でみそなどを醸造する会津天宝醸造(満田盛護社長)が、科学技術振興機構(JST)の東北震災復興事業として琉球大医学部などと協力し開発した甘酒「玄米オリザーノ」が19日までに、英科学雑誌ネイチャーに掲載された。

 開発に協力した琉球大医学部第二内科の益崎裕章教授は、玄米の健康への効能について研究している。これまでに、玄米に含まれる成分「ガンマオリザノール」が満腹中枢の視床下部に作用し、高脂肪な食べ物への依存を抑制する効果があることを発見した。

 その成果に注目したJSTが同社と益崎教授、県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターとの連携を企画し、2013(平成25)年から会津産ひとめぼれの玄米を使った商品開発が始まった。

 同社は玄米を発酵させる技術を持っていたが、こうじ菌がうまく玄米に浸透せず、芯が残るなど発酵技術が確立されていなかった。

 そこで、益崎教授の研究成果と同センターの技術を活用して工夫を重ね、3年をかけて商品化に成功。15年に玄米オリザーノを発売した。

 今回のネイチャー誌への掲載は、日本食の研究に関する特集の一つ。同社の金本淳一取締役総合企画部長は「会津の企業が注目されることで、風評被害の払拭(ふっしょく)につながってほしい」と話している。

 同商品は10個3500円(税・送料込み)、30個7800円(同)で通信販売している。

 問い合わせは会津天宝醸造(電話0120・340142)へ。