磐梯山観測に新しい目 噴火記念館で「防災システム」展示

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磐梯山を監視する「準リアルタイム火山防災情報表示システム」を説明する佐藤館長

 北塩原村の磐梯山噴火記念館(佐藤公館長)は18日、磐梯山の火山活動を監視する「準リアルタイム火山防災情報表示システム」の展示を始めた。3台のカメラと二つの地震計の状況が一つの画面に表示され、噴火被害対策の貴重な情報源として期待される。

 同システムは北海道大地震火山研究観測センターの大島弘光特任准教授が北海道内の活火山監視のために開発。佐藤館長が大島准教授の協力を得て、磐梯山に特化した情報集約を実現した。システムは気象庁や大学の研究機関の提供を受けた火山の映像や地震計を一つの画面に集約して一覧できる。各所から情報を送る際に5~10分程度遅れが発生するため「準リアルタイム」としている。

 記念館は常設展示(入場有料)として館内にモニターを設置。気象庁と裏磐梯観光協会の遠望カメラで北塩原村の2地点、猪苗代町の1地点から磐梯山の沼ノ平と銅(あか)沼火口付近を映している。気象庁と東北大が観測している二つの地震計も同時に確認できる。

 佐藤館長は展示による県民の火山防災意識の高揚を期待しており、「各自治体がシステムを導入していれば、万一の際に素早く情報共有できる」と、三つの活火山を抱える本県での有効性を訴えた。