「ここで遊びたかったな」...山木屋小児童が『母校』校舎初訪問

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先輩が残した教室の展示物に興味津々の児童

 「ここで遊びたかったな」。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故のため、川俣町の川俣南小の校舎に通学している山木屋小の児童は20日、本来通うはずだった山木屋小の校舎を見学した。入学後、初めて訪れる"母校"を肌で感じ、「絶対に忘れない」と母校の姿を心に刻んだ。

 見学は、来春にも小中一貫校として再開する校舎の改築工事が始まるのを前に、通うはずだった母校の姿を見てもらおうと実施。5、6年生各5人の計10人が訪れた。

 児童は入学後初めて見る校内に興味津々。昇降口、ホール、教室、体育館―。教室の掲示板や廊下に張られている写真などに食い入るように見入った。

 川俣中へ進学を決めている6年の渡辺宝忠(よしただ)君(11)は「(山木屋小は)絶対に忘れないようにする」と通うことのなかった校舎を目に焼き付けた。5年の佐藤明奈さん(10)は「リフォームされて新しくなる校舎に通うのが楽しみ。運動会や仲良しフェスティバル(学習発表会)が待ち遠しい」と再開を待ち望む。

 同地区の住民も学校再開を心待ちにしており、菅野洋一さん(65)は「昔のように山木屋に子どもの声が響き渡ってほしい」と期待している。町は5月に工事を始め、来年2月末の工事完了を目指している。