『福島のいいもの、場所』発信へ 旅館若旦那と若手農家がタッグ

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クールアグリ提供の野菜で「若旦那」が作った料理を試食する参加者ら

 「『福島なんかダメだ』と言っている人を振り向かせたい」。県内の温泉旅館の若旦那と若手農家が21日までに、立ち上がった。

 タッグを組むのは、県北4温泉地の旅館の若旦那でつくる「ふくしま若旦那プロジェクト実行委員会」と、県内の若手農業者でつくる一般社団法人「クールアグリ」。連携して観光誘客の促進や農業の魅力発信を図り、県内外の「福島ファン」を増やす狙いだ。

 実行委は福島市の飯坂、高湯、土湯、二本松市の岳の4温泉地の若旦那約20人で構成。ユーモアを交えて各若旦那を紹介するフリーマガジン「若旦那図鑑」の発行で注目を集めている。

 クールアグリは農業や本県食材の魅力を伝え、次世代につなげようと2015(平成27)年に設立。30~40代中心の35人が所属し、参加者が農園を巡って収穫体験するイベントなどを開催している。

 クールアグリ理事で、古山果樹園(福島市)代表の古山浩司さん(41)から「若旦那図鑑とコラボレーションしたい」との思いを聞いた農林中央金庫福島支店の仲介で、連携が実現した。

 今後、4温泉地の旅館でクールアグリの食材を使った食事の提供や、宿泊者を対象にした農業体験、6次化商品の開発・販売などの実現に向け、協議を進める。

 福島市で18日開かれた初の交流会では、参加者が両団体の活動に理解を深めるとともに、クールアグリの食材を使って実行委のメンバーが調理した料理を試食し、事業の可能性を探った。

 古山さんは「風評払拭(ふっしょく)のためだけではなく、さらに前に進んで『福島には頑張っている団体がいる、いいものや場所がある』と発信する活動にしていきたい」と力を込める。

 実行委の柳沼公貴会長(44)=飯坂温泉・祭屋湯左衛門=は「連携で食に関する付加価値を高めることができれば、本県の強みになる」と意気込んだ。

◆観光、農業興味持って 連携で「若旦那図鑑」発行へ 

 「ふくしま若旦那プロジェクト実行委員会」と「クールアグリ」の連携事業第1弾として、両団体のメンバーを取り上げるフリーマガジン「若旦那図鑑」を本年度内に発行する。

 今回は大学生や高校生をターゲットに、観光業や農業の仕事に興味を持ってもらえるような内容で検討を進めている。