『福島の今』...アニメ映画に 山本寛監督「当たり前の日常描く」

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山本寛さん 大阪府出身。京大卒。2006年にTVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のシリーズ演出に参加し、07年にTVアニメ「らき☆すた」で初監督。「かんなぎ」「フラクタル」などのTVアニメで監督を務めた。

 いわき市を舞台に東日本大震災後の福島の高校生を描いたアニメ映画「薄暮(はくぼ)」が作られる。原作・脚本・監督・音響監督を務めるのがアニメ監督として活躍する山本寛さん(42)。いわきフィルム・コミッション協議会の協力で、作品にいわきの風景が描かれる。山本さんは「福島の当たり前の日常を描きたい」と意気込む。作品は来年の公開予定。

 高校1年の小山佐智が原発事故で避難してきた男子生徒と恋をする物語。山本さんは被災3県をボランティアなどとして巡った経験から「被災地に貢献したい」と、アニメ制作を思い立った。2012(平成24)年に岩手県が舞台の「blossom」、14~15年には宮城県の「Wake Up' Girls!」を手掛け、東北3部作の締めで本県の「薄暮」を作る。

 山本さんは何度もいわきに足を運び、取材を重ねた。本県の他の地域を舞台にすることも考えたが、震災の影響なども踏まえ、選んだという。

 同協議会の木村剛さん(40)は「アニメで本県やいわき市を多くの人に発信できる。『聖地巡礼』で観光にも寄与できればうれしい」と話した。