『復興実感してもらえる』 須賀川・藤沼ダム供給再開、農家歓迎

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取水ゲートが開けられ水路に流れる水=24日、須賀川市・藤沼ダム

 24日に7年ぶりに農業用水として供給を再開した須賀川市の農業用ダム「藤沼湖」(藤沼ダム)。供給再開を待ちわびていた同市長沼地区などの農家を喜ばせた。

 水の供給再開のためダムの取水ゲート前には関係者約20人が集まった。供給再開にあたり県県中農林事務所の桃井栄一所長が試験貯水の経過を報告、同市の石堂伸二産業部長が取水ゲートの操作開始を合図した。

 ダム管理に携わる江花川沿岸土地改良区の鈴木義教さんがゲートを開けるボタンを押した。水は水路を勢いよく流れ出し、下流の簀ノ子(すこ)川に入った。

 同市長沼地区でコメを作る男性(33)は「毎年、水が少なく感じていたので再開はうれしい。今後は安全、安心なダムであってほしい」と供給再開を歓迎した。

 桃井所長は「長沼地区にとって藤沼ダムはシンボル的な存在。復興を実感してもらえるはず。安全性の確認を続けていきたい」と語った。

 今回の試験貯水では期間中の降水量が直近10年間の平均と比べて少なく、86%ほどしか水をためられなかった。貯水量が貯水可能な最高水位に達せず、県は秋ごろから再び試験貯水を行う。約2カ月半で満水になる見込みだ。

 新しいダムは2013(平成25)年に着工、東日本大震災級の地震にも耐えられる設計で造られた。現在はダム周辺の舗装工事などが行われている。作付け時期に農業用水として水を供給するため、県は今年1月から試験貯水を行ってきた。