『新校歌、勝って歌う』 今春開校の小高産業技術高、30日初公式戦

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「先輩の意志を受け継ぎ、新しい時代を築きたい」と意気込む小高産業技術高野球部=南相馬市小高区の同校グラウンド

 南相馬市小高区に今春開校した小高産業技術高野球部は、29日に開幕する第69回春季東北地区高校野球県大会相双支部予選で初の公式戦を迎える。

 「試合に勝って、早く新しい校歌を歌いたい」。ナインは必勝を期して練習に打ち込む。

 小高工高と小高商高の両校が統合して今春誕生した小高産業技術高は、主に旧小高工高の校舎などを利用し、授業や部活動などを行っている。

 小高工高は震災と原発事故による避難指示で、3月まで同市原町区の仮設校舎で授業を行い、野球部は仮設校舎のそばにある市営球場を借りて練習していた。

 石附享主将(3年)は「ここは本当の自分たちのグラウンド。気持ちが入る」と喜びを語った。震災で同市原町区から新潟県に避難し、同市に戻った丹治太陽選手(2年)は、通常より厳しい練習環境で先輩たちが「強く、楽しそう」に練習に励む姿を見てきた。「先輩の意志を受け継いで、新しい時代を築きたい」と、強豪小高工野球部のDNAをつないでいく決意だ。

 同校の校歌は、同市在住の芥川賞作家柳美里さんが作詞、シンガー・ソングライターの長渕剛さんが作曲を手掛けた。試合後、勝利チームにのみ許される校歌斉唱を実現させるため、ナインは汗を流す。

 初戦は大会2日目の30日午前10時から、同市のみちのく鹿島球場で行われる。