浪江に仮設住宅を移設 二本松の5棟、一時「宿泊所」に

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浪江町に移設される予定の仮設住宅=二本松市

 東京電力福島第1原発事故による避難指示が一部地域を除き3月末に解除された浪江町は、二本松市にある仮設住宅5棟を町内に移設し、一時宿泊所として提供することが25日、町と県への取材で分かった。

 県によると旧避難指示区域に仮設住宅が移設されるのは初めて。町は5月上旬にも県と譲渡契約を結び、年内の利用開始を目指す。

 県によると、これまで只見町の仮設住宅を会津若松市のNPO法人に、川内村の仮設住宅を村営住宅として村に譲渡しており、浪江町は3例目。

 入居者のいなくなった仮設住宅に関して、県は再利用の要望を募るが、応募がない場合には撤去の対象としている。

 浪江町産業振興課によると、今回移設されるのは避難者全員が退去した二本松市の仮設住宅21棟のうちの5棟20部屋。ログハウスタイプで2DKや2LDK、1DK、バス・トイレ、台所を完備している。

 移設先は浪江町高瀬の宿泊施設「いこいの村なみえ」の敷地。町は本年度に同施設の客室の一部と大浴場を改修する予定でいるが、今回移設する仮設住宅を施設の宿泊可能な客室として使っていきたい考え。

 旧避難指示区域内では自宅を改修する間に泊まる場所が必要になったり、泊まりがけで家の片付けをしたいと希望する人が多く、一時宿泊の需要は高い。町は昨年9月から帰還支援一時宿泊所として町内で「ホテルなみえ」の運営を行っている。

 町の担当者は「仮設住宅だった建物で、宿泊だけでなく生活空間でもある。連泊しても心身ともに落ち着けると思う」と話す。