福島復興本社代表・石崎芳行氏に聞く 「福島県民のため全力」

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
「信頼回復へ社員一人一人が誠意を尽くさなければならない」と語る石崎代表

 6月の株主総会で東京電力の副社長・福島復興本社代表を退任、復興本社駐在の福島担当特別顧問への就任が内定した石崎芳行氏(63)は26日、県庁で開かれた定例会見で「肩書が変わるだけ。原発の事故で大変な迷惑を掛けてしまった県民のために、今後も全力を尽くす」と改めて意気込みを示した。

 ―復興本社代表としての4年3カ月を振り返って。
 「無我夢中で走った4年間。さまざまな方と話す機会をいただいてきたが、避難生活から新たな人生を選択した方がいる一方、今も悩んでいる方がいる。原発事故で大変な迷惑を掛けたと痛感している」

 ―県民と接する中で心に刻まれた言葉は。
 「『東電を絶対に許さない』というのは当然ある。その中で南相馬市の方から言われた『人間石崎として、お前がこれからどう行動するのか常に見ている』という一言が胸に残っている。私の行動規範にもなっている」

 ―特別顧問の仕事は。
 「まだ決まっていないのが現状。復興本社に駐在するので、私の気持ちや業務内容は変わらず、肩書が変わるだけだと考えている。県民と触れ合う機会を増やし、課題に全力で取り組む」

 ―県民と東電の信頼関係構築に一番大切なことは。
 「会社としてとんでもない事故を起こしたという意味では、会社への批判が消えることはない。ただ、そういう会社であっても約3万3000人いる社員一人一人が福島県のために誠意を尽くすことだと考えている。東電の社員であることを名乗り、おわびした上で、誠意を尽くすことを積み重ねるしかない」