吉野復興相、内堀知事に今村発言「謝罪」 復興に全力尽くす

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就任後初めて、内堀知事と会談した吉野復興相(右)=27日午後、県庁

 吉野正芳復興相(衆院福島5区)は27日、衆参の震災復興特別委員会で所信を述べ、本県に特化した観光施策の推進や被災地の産業再生などに全力で取り組む考えを示した。委員会終了後、吉野氏は就任後初の被災地訪問として県庁で内堀雅雄知事と会談。今村雅弘前復興相の舌禍問題で復興庁への信頼が揺らぐ中、トップとして信頼回復に努める考えを伝えた。

 衆参の震災復興特別委の所信聴取で吉野氏は、安倍政権が復興加速化を最重点課題に位置付けてきたことを強調した上で「今春は帰還困難区域を除き避難指示が解除されたが、いまだに多くの人が不自由な生活を余儀なくされている。被災者一人一人の置かれた状況を踏まえ、被災者に寄り添い、きめ細かに対応していく」と述べた。

 風評被害対策については「風評の影響を受けた福島県に特化した国内観光振興を支援する」と明言。国の新年度予算で確保した3億円を活用し、震災後に大幅に減少した教育旅行の再生を図る事業や県内市町村の観光素材を生かした新たな旅行商品づくりなど、県が国内の観光客向けの観光振興策として着手した事業を復興庁として後押しする方針を示した。

 内堀知事「リーダーシップに期待」

 内堀雅雄知事は吉野正芳復興相との会談で、県民と政府との信頼関係の構築、未曽有の災害に苦しむ本県はいまだに「有事」であること、そして、本県の地域特性を踏まえた復興策の必要性を述べ「県選出国会議員の吉野復興相のリーダーシップに期待している」と話した。

 これに対し、吉野氏は「前大臣の発言で(復興庁は県民の)信頼を失ってしまったが、復興の加速化をやろうとしても信頼のないところで仕事は進まない」と今村氏の発言を謝罪した上で「これからも福島県と一緒になって復興に全力を尽くしていきたい」と語った。