「馬場医院」移転...5月8日診療開始 広野の地域医療支える

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馬場医院の移転新築で決意を新たにする小鹿山院長

 広野町の住民や作業員らの「かかりつけ医」として地域医療を担ってきた同町の馬場医院は、町が復興拠点とするJR広野駅東側地区に移転し、新築した診療所で5月8日から診療を始める。駅西側の現診療所は訪問看護ステーションとして再利用する計画。

 「『全ては患者のために』の言葉を胸に刻み、患者の要望に最大限応えていく」。現地で27日行われた落成式で、小鹿山(おがやま)博之院長(60)は決意を語った。

 小鹿山院長は原発事故で一時避難したが、インフラが復旧した2011(平成23)年7月に町に戻り診療を再開した。いわき市の仮設住宅に往診して避難住民のケアに努める一方、帰還した住民や急増した作業員の健康を支えてきた。

 外来と健診で1日当たり100人以上の患者が訪れ、救急患者も受け入れる。現診療所が手狭になり、移転を決断した。「1次医療と2次医療の間を埋める『1・5次医療』を確立したい」。新診療所には救急ピットを設け、磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)を導入した。

 診療所は鉄骨2階建てで、延べ床面積約1120平方メートル。駐車場は40台分に倍増した。医師は小鹿山院長1人で、看護師や事務スタッフは2人増の10人とした。総事業費は5億5250万円で、県の補助金を活用した。