デブリ除去で『新技術』開発 第1原発、レーザーと噴射水活用

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 東京電力福島第1原発の廃炉作業で最難関となる溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しに向け、日本原子力研究開発機構(JAEA)などは27日、レーザーと高圧噴射水(ウオータージェット)を組み合わせてデブリを除去する新技術を開発したと発表した。

 JAEAと日立GEニュークリア・エナジー、スギノマシンの共同研究グループが開発した。県庁で記者会見したJAEA楢葉遠隔技術開発センターの大道博行センター長は「今後、2年間の研究で実用化を高める。デブリ取り出し技術に適用されることを目指して開発を進める」と述べた。

 JAEAによると、レーザーに噴射水を組み合わせることで、作業の際に飛散する放射性物質を含んだちりやほこりを抑制するほか、除去性能が高まるとしている。レーザーと噴射水それぞれ単独での使用も可能で、状況に応じて使い分ける。

 今後はデブリの試験体で試行し、除去量を向上させるためレーザーのパワーを増強させるほか、除去物の適切な回収に向けて粉じんを閉じ込めて吸引する方法なども検討する。

 原発事故時に運転中だった1~3号機では、炉心の核燃料がデブリとなって原子炉格納容器の底などにたまっているとみられる。東電は原子炉格納容器内にカメラを搭載したロボットなどを投入して調査してきたが、デブリの具体的な形や位置は分かっていない。東電は今夏にもデブリの取り出し方針を決める予定。