目黒さん「元気な限り頑張る」...西会津で新聞配達続け『60年』

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約60年の労苦をねぎらい、感謝状を贈られた目黒さん(前列右から3人目)。左隣は伊藤町長

 西会津町の山間部などで約60年間にわたり新聞配達を続けているとして、地域住民や福島民友新聞社などは27日、同町の根本新聞店に勤務する目黒政雄さん(78)に感謝状を贈った。

 目黒さんは西会津高を卒業後、義兄の根本誠二所長が営む同新聞店に就職。以来、毎日午前2時ごろから担当区域の約200世帯をミニバイクや軽貨物車で回り、欠かさず朝刊を届けている。書店も切り盛りする同新聞店の「本の配達サービス」も行い、地域住民との信頼関係を築いてきた。

 担当区域は冬期間に約2メートルの積雪がある豪雪地帯。目黒さんは「特に冬場は苦労も多いが、集落の人の喜ぶ顔がやりがいになっている」と強調する。

 感謝状は長年の労苦をねぎらおうと下谷地区自治区長連絡協議会、福島民友新聞社と同新聞店が準備した。同町で行われた贈呈では伊藤勝町長も見守る中、長谷川優同協議会長、福島民友新聞社の渡辺順販売局次長が感謝状を手渡した。

 渡辺局次長は、原発事故の避難指示が解除された地域で再開した新聞配達の課題として人手不足を紹介。その上で「雪深い会津での配達も苦労が多く、本当に頭が下がる」と述べた。目黒さんは「当たり前のことをしただけ。体が元気な限り頑張りたい」と今後の奮闘も約束した。