「会津身不知柿」生育順調 会津若松・御山地区で16年春に凍霜害

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順調な生育で新芽をつけた会津身不知柿を見つめる福島さん(右)と町田さん

 全国に知られ、皇室にも献上される会津特産の「会津身不知(みしらず)柿」。主な産地である会津若松市門田町の御山地区では昨年4月に凍霜害があり、昨年は収穫量が例年の6割減の不作に見舞われた。今年は一転、生育が順調で、生産者は「今年こそはおいしい柿を多くの人に届けたい」と意気込む。

 柿畑が広がる御山地区。どの畑にも生産者の姿があり、枝切り作業が進んでいる。「凍霜害の影響を心配したが、例年通りに新芽が育った」。柿農家の町田淑孝さん(66)は笑顔を浮かべ、薄緑色の新芽を見つめた。昨年の収穫量は例年の6割減と深刻だったため、喜びはひとしおだ。

 昨年は凍霜害で新芽が枯死する未曽有の危機に陥った。収穫量は激減し、柿を多くの人に行き届かせるため購入量を制限した。凍霜害が今年の発芽に及ぼす影響も不明で、生産者は肝を冷やした。現時点で異常はなく、柿農家の福島正則さん(65)は「本当に良かった」と胸をなで下ろす。

 ただ、生産者はまだまだ気が抜けない。福島さんは「手間と愛情をたっぷり掛けて、今年の秋には立派な柿を実らせたい。会津の秋の味覚を多くの人に届ける」と語った。