「会津桜アスパラ」来て食べらんしょ 春彩るピンク色、独自開発

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普及を目指す会津桜アスパラ。一般的な緑色のアスパラガスと比べ鮮やかなピンク色が特徴だ

 ピンク色のアスパラを会津の新たな名物に―。JA会津よつばは全国でも珍しく、流通量が少ないピンク色のアスパラガスを独自に開発した。会津地方で地産地消事業を展開するNPO法人素材広場(会津若松市)と連携、29日から同市の飲食店など10店舗でピンク色のアスパラガスを使った料理を初めて提供する。生産者は会津の春を彩る新食材として期待を膨らませている。

 ピンク色のアスパラガスの名称は「会津桜アスパラ」で、旧JA会津みなみ(南会津町)が合併前の2015(平成27)年度、新たな地域ブランド開発の一環として開発に着手した。出荷時期と見ごろが重なる同町の遅咲きのサクラを連想させるピンク色の発色を目指し、既存の紫色のアスパラガスをベースに光量を工夫するなど試行錯誤を重ねてきた。

 甘味が強く、柔らかな歯応えが特徴。しかし開発から3年目に入った現在の生産農家数は同町の4軒にとどまる。各農家ともハウス1棟(約2アール)で試験的に栽培している段階で、生産量はごくわずか。現在、市場にはほとんど流通していないが、JA会津よつばは「サクラの時期に会津でしか味わえない」という希少性を売りに地元を中心に流通させ、観光振興にもつなげたい考えだ。

 29日からの飲食店での提供は将来的な産地化を見据え、認知度向上につなげるため実施する。素材広場の横田純子理事長(45)や同市の飲食店主らは28日に生産農家を訪ね、とれたての会津桜アスパラを試食した。

 同市の「居酒屋舞酒(まいざか)」の山寺勝雄店主(49)は「生で味わってもとても甘く、心地よい歯応え。サラダに生かせるかも」と料理をイメージ。提供店舗の種類はイタリア料理やパン店、旅館など多彩で、それぞれの趣向を凝らした料理が味わえそうだ。

 各飲食店などでの提供期間は5月21日までで、数量限定。問い合わせはJA会津よつば(電話0242・83・3981)か、素材広場(同0242・85・6571)へ。