ヘリ8機が上空から散水 浪江・十万山火災、強風で再燃・延焼

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 浪江町の十万山で発生した山林火災は30日、強風などによって延焼し、地上からの消火活動が難航した。上空からヘリコプターによる散水を強化するため県は隣県や陸上自衛隊に応援を求めるなど、関係機関は終日対応に追われた。

 浪江町は30日早朝、県や双葉地方消防本部、双葉署、陸上自衛隊などで構成する現地本部を設置。同日午前7時40分ごろ、同消防本部隊員らでつくる地上隊が双葉町から十万山登山道に入り、約2時間かけて火災発生現場に向かったが、強風で再燃し撤退を余儀なくされた。県から派遣要請を受けた宮城、群馬両県と本県の消防防災ヘリと自衛隊ヘリ計8機は浪江町の大柿ダムなどで給水を繰り返し、消火活動を続けたが鎮火には至らなかった。

 福島地方気象台によると、出火した4月29日午後4時すぎ、同町で雷が観測されていた。双葉署と双葉地方消防本部は落雷が出火原因の可能性もあるとみている。

 また同町の30日午後3時すぎの最大風速(最大瞬間風速)は8.2メートル(14.4メートル)で、延焼の一因になったとみられる。現場は東京電力福島第1原発から北西に約10キロ。