震災の悲しみ...映画に 南相馬の男性密着、27日から福島で上映

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上野さん(左)が整地する南相馬市の菜の花畑を訪れた笠井さん

 東日本大震災の津波で両親と子ども2人を亡くした南相馬市の上野敬幸さん(44)に密着したドキュメンタリー映画「Life 生きてゆく」が完成し、27日~6月2日、福島市のフォーラム福島で上映される。監督、撮影、編集を務めた映像ディレクター笠井千晶さん(42)=浜松市=は「津波で家族を亡くした人たちがどんな思いでこの6年を過ごしてきたかに目を向けてほしい」と話す。

 上野さんは現在、妻と震災後生まれた次女と3人で暮らしている。津波に襲われた自宅近くの畑を整地し、2012(平成24)年秋から菜種を植え始めた。13年春から菜の花の迷路をつくって市民に開放するほか、夏には追悼花火などの活動に取り組んでいる。

 映画は115分の作品で、上野さん一家の11年夏~16年末の5年半の姿を通して、津波と原発事故がもたらした悲しみを伝えている。

 笠井さんは上映に先立ち4月29日、南相馬市原町区萱浜の菜の花畑の上野さんの元を訪れた。上野さんは「作品を通して、あらためて命の貴さを考えるきっかけにしてもらえれば」と話した。

 上映初日の27日は午後2時30分からの上映後、笠井さんと上野さんによるトークイベントを開催する。28日以降は午前11時30分と午後7時から2回上映する。前売り券は1000円。当日券は一般1300円、学生・シニア1100円、高校生以下1000円。問い合わせはフォーラム福島へ。