高校生の力で『悲惨な事故』防ぐ 全国初、JAFと園児交通教室

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本番を想定して練習に励む生徒たち。横断歩道の渡り方など、細部まで動きを確かめていた=福島市・福島東稜高

 高校生の力で事故撲滅を―。福島市の福島東稜高で幼児教育などを学ぶ3年生23人は11日から、日本自動車連盟(JAF)の幼稚園児を対象とした交通安全教室に高校生として全国で初めて参加する。参加するのは幼稚園の教諭や保育士を目指す生徒で、実践の場を求める生徒と、若い力を借りて悲惨な事故を防ぎたいJAFの狙いが合致した。生徒らは教室で使う小道具も自ら作るなど11日の初舞台に向け準備を進めている。

 「今のは何が悪かったかなあ」「渡るときに右左を見ていなかった」。ゴールデンウイークの合間の1日、安全教室に参加予定の生徒らは同校で教室の予行練習を行い、せりふや身ぶりなどを確認した。初参加となる同市の福島カトリック幼稚園の教室が11日に迫るだけに生徒らの練習には自然と熱がこもった。

 将来は子どもに関わる仕事を希望する生徒だけに"将来への大事な一歩"との思いもある。生徒らは4月から授業時間や放課後を使って準備を始めた。教室で使う車の模型や看板、手袋などの小道具は生徒が時間を見つけて自作した。脚本もJAFの素案に対し積極的に意見を述べた。生徒が児童と童謡を一緒に歌うのも、子どもの関心を引きながら交通ルールを学べる舞台にしようと凝らした工夫だ。

 11日に初舞台を踏むのは7人。その後は出演者を代え、輪番で実施していく予定。

 11日に出演する菅野優芽さん(普通科3年)は「児童に交通ルールを勉強してもらい、小さい子の事故を減らしていきたい」と教室が待ちきれない様子で意気込みを語った。