県産酒が上位独占 1位「三春駒」、 南部杜氏鑑評会・純米吟醸酒 

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
「受賞に恥じぬよう、さらに頑張りたい」と話す斎藤さん=三春町・佐藤酒造

 2016酒造年度(16年7月~17年6月)の南部杜氏(とうじ)自醸清酒鑑評会の純米吟醸酒の部で、佐藤酒造(三春町)の「三春駒」が1位、榮川酒造(磐梯町)の「榮四郎」が2位、稲川酒造店(猪苗代町)の「七重郎」が3位に入り、同部の上位を独占した。

 今月18日に全国新酒鑑評会の審査結果発表を控える。県内の酒蔵は「上位独占は快挙」と喜びつつ、高品質の酒が生まれる福島での切磋琢磨を誓う。

 南部杜氏協会(岩手県花巻市)が9日までに発表した。1911(明治44)年から始まった南部杜氏自醸鑑評会は本年度で98回目。

 全国の酒蔵から吟醸酒の部に328点、純米吟醸酒の部に245点、純米酒の部に154点の出品があった。

 各部門の優等酒の中から入賞酒が選ばれた。吟醸酒の部では、吉の川酒造店(喜多方市)の「会津吉の川」が8位、国権酒造(南会津町)の「國権」が11位に入った。

◆評価に切磋琢磨誓う  

 佐藤酒造の「三春駒」は前年度に続き優等酒に選ばれ、今回は1位入賞を果たした。杜氏の斎藤哲平さん(34)はこれまで酒販売を担当していたが、「杜氏の後継ぎを育てる」との社の方針で、11年秋から酒造りの基礎を学び、昨年、杜氏となった。「みんなで頑張り、一生懸命な他の蔵元に追い付き、追い越したい」と話す。

 榮川酒造は、磐梯町産の酒造好適米「美山錦」を使って造る看板銘柄「榮四郎」が純米吟醸酒の部で初の上位入賞。杜氏の塚田洋一さん(59)は「飲まれる時期に味のピークを持ってこられた。蔵人から地域まで一丸で酒造りができた結果」と満足そうに語った。

 稲川酒造店は5年連続の上位入賞。杜氏の阿部毅さん(43)は「伝統ある特別な鑑評会で県内蔵元が3位まで独占したことは快挙」と語る一方、「本当は1位を取りたかった」と高品質を求める職人の目を見せた。