震災廃棄物を再資源化 楢葉に施設完成、復興を後押し

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稼働したケイワ・ゼロエミプラントならはの製造機器

 福島市に事業統括本部を置く産業廃棄物中間処理業の恵和興業(仙台市)が、楢葉町の楢葉南工業団地に整備を進めてきた震災廃棄物の中間処理場・リサイクル施設「ケイワ・ゼロエミプラントならは」が完成し、現地で9日、落成式が行われた。

 楢葉工場は被災地から出た産廃の再資源化に向け、廃棄物を粒状に固めた建設資材(造粒石)を製造する機能を併せ持つ。造粒石は復興事業への活用が期待され『資材の地産地消』で復興の加速化を後押ししそうだ。

 同社の産廃中間処理場は仙台、福島両市に次いで4カ所目。楢葉工場では地元の新規採用16人を含めた21人が業務に当たる。被災地の解体工事などで生じたがれき類や各種廃棄物などについて放射線量を測定した後、細かく砕いて選別、造粒処理する。

 1日当たり600トンを超える破砕能力があり、造粒石141トン分の製造が可能という。

 造粒石は復興事業に欠かせない路盤材や盛り土、堤防の建築資材として再利用することができる。

 同社は、楢葉南工業団地から撤退した企業跡地を取得、約7300平方メートルの敷地に鉄骨平屋、延べ床面積約3240平方メートルの施設を建てた。総事業費は約17億円で、国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金に採択された。

 式には約90人が出席。神事に続き、笹川恵一社長、大和田賢司副町長、白石孝之県企業立地課長らがボタンを押してプラントを起動させた。

 笹川社長は「念ずれば花開く」の詩の一節を挙げ「形はできたが、魂を入れるまでは半分の花が開いた状態。満開に向かって社員一丸で精進していく」と述べた。