仏壇、小型に作り替え 住環境反映、ニーズ高まる

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 会津若松市の仏壇仏具メーカー保志(保志康徳社長)が手掛ける仏壇の小型化が人気だ。背景には、マンションやアパートへの引っ越し、福祉施設への入居、家の建て替えなどで居住空間が狭くなり、大型仏壇が「行き場」を失っていることがある。

 保志は2008(平成20)年に仏壇の小型化を始めた。工場見学で訪れた女性から「大き過ぎて仏壇が自宅に置けない。仏壇を小さくできないか」と相談されたことがきっかけだった。

 担当する長谷川涼一リメイク事業部長らによると、居住空間が狭くなる傾向の中で、近年は仏壇の小型化が進んでいる。大型仏壇の置き場所に困った場合、処分して小型仏壇に買い替えるケースもある一方、「先祖とのつながりを大切にしたい」「長年手を合わせてきた仏壇に愛着がある」などの声も多く、小型化の依頼や問い合わせが増えているという。

 同社は、仏壇の原木の買い付けから木地加工、彫刻、蒔絵(まきえ)、組み立てまでを一貫して手掛けており、依頼を受けた仏壇の面影を残し、仏壇の部材を最大限利用した上での小型化が可能としている。

 小型化する前にはサイズや残したい部分などの要望を詳しく聞き、ニーズに沿って作業を進める。

 また仏壇のデザインを近代化することも可能。小型化は仏壇のオーダーメードと同様、日数や費用を要するが、親しんだ仏壇を使うことを望む人も多い。

 事業開発担当の横山二郎さんは「仏壇の小型化が可能なことはあまり知られていない。今後ますますニーズは高まるだろう」と話している。