小高の「騎馬武者行列」再開へ 相馬野馬追、震災前にまた一歩

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 相双地方で7月29~31日に繰り広げられる「相馬野馬追」で、東京電力福島第1原発事故後中止を余儀なくされていた南相馬市小高区での騎馬武者行列を再開する方向で調整が進められていることが14日、関係者への取材で分かった。旧避難指示区域内での行列再開は初で、震災・原発事故から7年目を迎え、相双の夏の風物詩が震災前の状況に近づく。

 野馬追は震災の2011(平成23)年、規模を縮小し開催。12年からは震災前とほぼ同様の主要行事を3日間の日程で実施している。

 旧避難指示区域内での主要な行事は、12年から最終日の相馬小高神社での野馬懸(のまかけ)が行われていた。しかし、行列については倒壊家屋によるけがの危険や除染が済んでいないことなどを理由にこれまで再開されていなかった。

 再開するのは、初日に同神社で式典を行った後、雲雀ケ原祭場地を目指す「宵乗行列」と、2日目の本祭り終了後に帰還する「帰り馬行列」。

 小高郷騎馬会の松本充弘会長(70)は「震災前の状態に戻れることは大変喜ばしい。騎馬武者たちの力強い足取りをお見せし、地域の人たちに元気を与えたい」と話している。