除染土壌の再利用探る 環境省、南相馬で実証試験を公開

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公開された実証試験の工程=17日午前、南相馬市小高区

 環境省は17日、東京電力福島第1原発事故に伴う県内の除染で生じた土の再利用に向け、南相馬市小高区の同市東部仮置場で進めている実証試験の報道向けの現地説明会を開いた。同日始まった、実際に除染土を使った盛り土の実証事業など一連の工程が公開された。

 4月24日に始まった試験では、仮置き場に保管された除染土のうち約千立方メートルを使う。除染土が入った保管用の袋を開封して異物を取り除いた後、放射性セシウム濃度が1キロ当たり3千ベクレル以下のものを分別して資材化する。資材化した除染土を放射線を遮蔽(しゃへい)するための土で覆い、高さ約5メートルの盛り土が造られる。7月までに完成させる。その後、盛り土周辺の放射線量を測り、風雨の影響も調べる。

 環境省は昨年、放射性セシウム濃度が1キロ当たり5千~8千ベクレル以下となった除染土を道路などの公共工事に再利用する方針を決めた。しかし、受け入れ先の住民の反発が予想され、再利用が進むかどうかは不透明だ。

 同省は19、20の両日、実証試験を行う東部仮置場で、地元住民を対象にした現地見学・説明会を開くなど、地元の理解を得ていきたい考え。