ほまれ酒造「純米吟醸からはし山田錦」 IWCでトロフィー

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
受賞酒を手に「社員に感謝したい」と喜ぶほまれ酒造の中島さん

 世界最大規模のワイン品評会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2017の日本酒部門で、金賞受賞銘柄の中から選ばれる各部の最高賞「トロフィー」が22日、発表された。本県からは純米吟醸酒の部で、ほまれ酒造(喜多方市)の「純米吟醸 からはし 山田錦」が選ばれた。

 九つの部のトロフィー受賞銘柄から1銘柄が選ばれる最高賞「チャンピオン・サケ」は7月6日に発表される。同社は15年にも同賞を受賞している。また、トロフィーに次ぐ「福島・純米吟醸トロフィー」として、同部で仁井田本家(郡山市)の「自然酒 純米吟醸」が選ばれた。17日発表の金賞に、本県3蔵元の4銘柄が選ばれていた。

 「雑味少なく」努力結実

 雑味の少ない酒造りを目指す会社を挙げての努力が世界の舞台で結実した。

 唐橋裕幸社長(44)が日ごろから強調しているのは「再現性」。安定的に高品質の商品を製造することを理想に掲げている。

 受賞酒は高品質の商品をなるべく安く提供しようと、杜氏の中島一郎さん(63)らが試行錯誤を重ねて完成した「純米吟醸 からはし 山田錦」だ。

 一般的にコメの中心部を使うことで、雑味の少ない酒を造ることができる。唐橋社長が求めたのは精米歩合60%で同40%の酒に限りなく近付けること。20%分の雑味を取り除くという社長からの難題を受けた中島さんは「多少の無理難題には応えてきたけど、『最初は厳しいですよ』という気持ちだった」と理想の酒完成までの苦難を振り返った。

 社長と杜氏二人の信頼関係が、来年創業100周年を迎える酒蔵の新たな看板銘柄を生んだ。