夜の森・桜並木周辺「花見エリア」拡大へ 6月、除染に着手

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 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となっている富岡町夜の森地区の桜並木周辺の除染計画で、環境省は6月、本格的な作業に着手する。11月末に終わる計画で、来春から花見ができる桜並木の範囲が広がりそうだ。23日開かれた町議会全員協議会で同省が示した。

 桜並木や夜の森公園、桜並木に通じる主な接続道路の周辺から約50メートルの範囲で行われる。建物の解体と併せて作業を進める。

 夜の森地区には震災前、町の人口の約3割の住民が住んでいた。中心部にある全長約2.2キロの桜並木は「桜のトンネル」として親しまれ、県内外から多くの花見客が訪れる双葉郡屈指の観光名所だった。町は今年4月、避難指示が解除された0.3キロの区間を7年ぶりに歩行者天国とした。

 全員協議会には長沢広明復興副大臣らが出席、帰還困難区域内の復興拠点整備などが盛り込まれた改正福島復興再生特別措置法の内容を説明した。

 宮本皓一町長は、帰還困難区域全域の再生を目指す考えを改めて示し、「帰還困難区域の除染は他の区域と同じ手法では理解が得られない。『富岡方式』を提案したい」と述べた。