工事車両盗難が多発 いわきで前年同期2倍の40件、組織的犯行か

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 福島県いわき市で今年に入り、クレーン付きトラックなどの工事用車両の盗難が前年同期に比べ2倍の約40件あったことが24日、捜査関係者への取材で分かった。

 県内全域の被害は4月末現在、約80件で同市の被害が半数を占めている。県警は複数人のグループによる組織的な窃盗事件とみて捜査している。

 複数の捜査関係者によると、盗まれた車両は関東圏などに運ばれ、解体されるなどして売却されているとみられる。

 人けのない工事現場や建設会社の敷地内などで被害が相次いでいる。夜間に被害に遭うケースが多く、一晩で数台が盗まれた日もあった。盗まれた後、乗り捨てられた車も見つかっているという。

 クレーン付きトラックのほか、油圧ショベルカーの被害も目立っている。配線を加工し、トラックのエンジンをかける手口が多い。同市のほか県南地方の被害が多い。

 同市や県南地方に隣接する茨城県では4月末までに約400台のクレーン付きトラックなどが盗まれる被害が相次いでいるため、県警は茨城県の事件との関連も含め慎重に捜査している。

 県内では昨年1年間で、同様の被害が235件あった。これまで摘発した事件では鉄板などで外部から見えないよう遮蔽(しゃへい)された場所で証拠が残らないよう解体されて転売されるケースがあった。一部は海外に運ばれていたこともあった。

 県警は警戒を強めるとともに、注意を呼び掛けている。工事現場などの入り口の鍵を厳重にするほか、走行できないようにハンドルやタイヤをロックする器具の使用をするなどの対策が有効という。