双葉の原発事故「教訓」...後世に 民間主導、富岡に拠点開設へ

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 双葉郡8町村が経験した東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の記録や最新の情報を民間主導で発信する拠点が年内にも、富岡町小浜の国道6号沿いに開設されることが25日、分かった。8町村の震災以降の歩みをまとめた施設が郡内にできるのは初めて。被災地視察への活用も見込まれ、原発事故の教訓を後世に伝え、風化防止に向けた効果が期待される。

 施設は「ふたばインフォメーションセンター」と名付けられる方向で、双葉郡8町村の将来について住民有志が話し合う「双葉郡未来会議」を中心に用地確保などの準備を進めている。

 未来会議は、古里を考える活動を通じて地域の魅力や被災地の動きを写真や映像に記録、書籍化を目指している。施設では、これらの資料を生かした総合的な情報発信を展開する。

 予定地近くには、複合商業施設「さくらモールとみおか」や殉職した警察官を乗せたパトカーがある公園があり、住民や視察の参加者が訪れやすい利点もある。

 未来会議の平山勉氏(富岡町)が25日、広野町で開かれた早稲田大のシンポジウムで整備計画を示し「民間のつながりと行動力が頼りになる。双葉郡の住民同士の新たなつながりをつくり、住民自らによる震災後の動きの検証と発信に取り組んでいく」と述べた。