「ヒートポンプ」で収穫向上 東北電力、トマト栽培で冷房提案へ

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 東北電力は25日、空気中の熱を利用して電気でエネルギーをつくり出す「ヒートポンプ」を夏場の冷房に活用するトマトのハウス栽培について研究を行った結果、生産性・収益性が上がることを実証したと発表した。研究で得たデータやノウハウを生かし、今後顧客に導入を提案していくという。原田宏哉社長が同日、定例記者会見で明らかにした。

 東北電によると、東北では震災以降、被災農地の活用でハウス栽培の導入が進んでいるが、トマトはハウスが高温になる夏場の栽培が難しいという課題がある。東北電はこれまで、ヒートポンプを冬季の暖房用として導入を提案してきたが、販売単価が高まる9~11月に出荷するため夏場に植え付け・栽培を行いたいとの顧客のニーズに応えるため、ヒートポンプの「冷房・除湿機能」に着目して検証を行った。

 2011(平成23)~16年度の間、東北電の研究開発センター(仙台市)で研究を行ったほか、いわき市のあかい菜園の協力を得て検証を実施。その結果、夏場にヒートポンプを使うと収穫量が約40%向上したほか、収穫したトマトの大きさや形、色づきなど品質も向上したという。