「復興祈念公園」地域の核に 福島でシンポ、在り方など考える

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 東日本大震災犠牲者の追悼を目的に双葉、浪江両町にまたがるエリアに県が整備する復興祈念公園に関するシンポジウムは28日、福島市で開かれ、周辺地域や本県全体の復興の核となる復興祈念公園の在り方や役割などを考えた。

 パネル討論では、祈念公園の基本構想を検討した有識者委員会で委員長を務めた横張真東大大学院教授が進行役となり、同委員会委員だった市岡綾子日大工学部専任講師、長林久夫日大工学部名誉教授、伊沢史朗双葉町長、馬場有浪江町長が意見交換した。

 祈念公園とまちづくりの関連について、馬場町長は若者の雇用創出に向けた新産業との連携の重要性、伊沢町長は帰還困難区域が町の9割以上を占める中で祈念公園が欠かすことのできない復興拠点となることなどを主張した。長林氏はさまざまな主体の参画、市岡氏は花で追悼と鎮魂を表現することなどを提案した。

 横張氏は「町の復興が長い時間をかけ、さまざまなハードルを乗り越えていくものだとすれば、この復興祈念公園も完成形がなく、復興や人々との関わりとの中で常に成長する存在であってほしい」と述べた。

 シンポジウムは国土交通省東北地方整備局、県、双葉、浪江両町の主催。6月8日まで基本構想案に対する意見を募集しており、シンポジウムの一般参加者の意見も合わせて、今後の検討に生かされる。