「全国植樹祭」富山から福島へ 南相馬で震災被災地初の開催

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 「第68回全国植樹祭とやま2017」は28日、富山県魚津市をメイン会場に開かれた。式典では、開催県に引き継がれる全国植樹祭のシンボル「木製地球儀」が富山県から、来年春に南相馬市原町区雫(しどけ)で「第69回全国植樹祭ふくしま2018」が開かれる本県の内堀雅雄知事に渡された。東日本大震災被災地での開催は初めてとなる。

 富山県の石井隆一知事からは木製地球儀に加え、復興を願うエノキの苗木が贈られた。苗木は皇居内のエノキから種子を採取し、第67回大会開催地の長野県が育成した苗木を、富山県が引き継いで1年間育てたもの。来年春の本県大会などで植樹される。

 次期開催県を代表して内堀知事は「(来年の)式典は、震災の津波により甚大な被害を受け、再生を進めている海岸防災林を会場とする」と述べ、「県民一人一人が参加する新たな森林づくりへの取り組みに加え、懸命に取り組んでいる復興に向けた本県の姿などを皆さんに紹介する」と宣言した。

 木製地球儀は、6月11日に伊達市霊山町の霊山こどもの村で開かれる大会1年前記念イベントで披露された後、本県大会の開催をアピールし、機運を高めるため、県内全59市町村で巡回展示される。

 また、エノキの苗木とは別に、富山県から震災で被災した本県、岩手、宮城の3県に苗木が贈られた。本県に贈られたヤマザクラやカエデ、コナラなど約1900本の苗木は、大会1年前記念イベントの植樹などに活用される。

 本県開催は1970(昭和45)年の猪苗代町の磐梯山麓以来48年ぶり。「育てよう 希望の森を いのちの森を」を大会テーマとし、南相馬市をメイン会場に本県の森林の再生や復興の歩みを発信する。