電線「宙乗り」を訓練 東北電力、送電部門の新入社員

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宙乗りの訓練に取り組む新入社員

 東北電力は28日までに、南相馬市原町区の同社総合研修センターで新入社員教育を公開し、送電部門の新入社員30人が電線の宙乗りなどに挑戦した。

 同社は日本の国土の約2割を占める広大な営業エリアで、隅々まで送電線や配電線を張り巡らせている。発電所と変電所の間などを結ぶ送電線は高さ100メートルを超える鉄塔で山間部などを越えていく場所もあり、保守などを担う社員は「ラインマン」と呼ばれている。

 送電線の保守・管理業務は、近年では高倍率のスコープやヘリコプターを使うことで、効率的に行えるようになっているが、実際に鉄塔に登り電線の上で点検や作業を行う「宙乗り」は一人前のラインマンになるために不可欠な技術。少しでも間違えば大事故につながる危険な作業でもあり、新入社員教育では安全意識の早期定着を主な目的に、技術や技能、電気の安定供給に向けた使命感の継承に取り組んでいる。

 同日は、高さ1.5メートルの訓練設備を使った電線の宙乗りと、高さ約30メートルの訓練用送電鉄塔を使った送電線の保守訓練を実施。新入社員は、不安定な電線の上で体勢を安定させたり、鉄塔を上り下りして作業用工具を取り付けるなど、一人前のラインマンを目指して訓練に取り組んでいた。