桜が結ぶ『交流の輪』 飯舘の児童が心待ち、横浜で植樹参加へ

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 東京電力福島第1原発事故の影響で、川俣町の仮設校舎に通う飯舘村の草野、飯樋、臼石の3小学校の児童が6月4日、横浜市の根岸森林公園で行われる桜の植樹イベントに参加する。「福島の元気を発信し、福島を身近に感じてもらえれば」。当日、横浜の児童と協力して本県産の桜を植える児童たちは、桜を縁に新たな交流の始まりを心待ちにしている。

 植樹は、緑化啓発などを目的に開催する全国都市緑化よこはまフェア最終日の記念イベント。会津出身の新島八重を主人公にしたNHK大河ドラマ「八重の桜」でプロデューサーを務めた内藤慎介氏(NHKエンタープライズエグゼクティブ・プロデューサー)らが中心となり、本県の桜を全国に植樹している「ふくしまサクラモリプロジェクト」と連携して行う。

 参加するのは、いずれも5年の巻野陽菜(はるな)さん(10)=草野、木幡娃佑(あゆ)さん(10)=同、庄司大夢(ひろむ)君(10)=同、荒悠斗君(10)=飯樋、杉都珂瑳(つかさ)君(10)=同、佐藤亜紀さん(10)=臼石=の6人。本県の復興を支援している東京都や神奈川県、横浜市などでつくる9都県市首脳会議で同村の児童の招待が決まったという。

 当日は、八重の桜で八重の幼少期役を演じた鈴木梨央さんも参加。本県産のソメイヨシノの苗木3本を、横浜市の山元小5年生と協力して植える。また、草花の種を同校に植えるという。

 このほか、横浜市が飯舘村の小学校に同市で生まれたヨコハマヒザクラを贈呈する計画で、桜や草花の開花の時期などに児童が互いの学校を行き来するなどして交流を深め、風化の防止や正しい被災地の現状の周知につなげていくという。

 植樹を前に、飯舘村の子どもたちは胸を躍らせる。佐藤さんは「県を代表して、福島が元気だということを伝えたい」と意気込む。杉君は「現地の小学生と交流を深めて、仲良くなりたい」と期待している。