桃田、観客席へ深く礼「人間的な成長がプレーに」 復帰戦で優勝

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男子シングルスで優勝を決め、うずくまる桃田選手

 無期限の試合出場停止処分からの復帰戦を、優勝という最高の形で飾った桃田賢斗選手(22)=NTT東日本、富岡高卒。ひたむきさを前面に出し、再出発した桃田選手の姿にファンから惜しみない拍手が送られた。

 ファンや報道陣の注目を集めた復帰戦。ネット際にシャトルを落とす「ヘアピンショット」がなかなか決まらないなど実戦から離れたブランクを感じさせる一面もあったが、コートに立てることへの感謝の思いがプレーに宿った。

 所属するNTT東日本の須賀隆弘監督は「試合は相手の流れになっていたが(桃田選手の)人間的な成長が今日の最後のプレーに表れた」と評価。約1年ぶりに桃田選手の試合を見た日本代表の朴柱奉(パクジュボン)監督は「試合勘に難はあった」としつつ、「体を絞っていて、これから頑張るぞ、という気持ちを感じた」と期待を込めた。

 周囲の期待を裏切った昨年4月の賭博問題から1年2カ月。優勝を決め、コートにうずくまった桃田選手は、立ち上がると涙を拭いながらコートの四方の観客席へ深く礼をした。派手なプレーや言動でファンを魅了する選手像を捨て、桃田選手が生まれ変わった。