郡山で「水素ステーション」稼動 福島県初、水素活用先駆けに

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水素ステーションで燃料電池自動車へ水素を充填するホースを持つ品川市長(右から4人目)ら=8日午前、郡山市役所

 郡山市は8日、太陽光発電を活用して水素を製造、燃料電池車(FCV)に供給する水素ステーションを同市朝日の市役所敷地内で稼働させた。設置は県内初で、東北では仙台市に次いで2番目。原発事故後の本県を水素の一大生産地とする「福島新エネ社会構想」の実現に向けた第一歩として、水素エネルギー活用の先駆けの地を目指す。

 郡山市のステーションは水素の製造装置や充填(じゅうてん)機などをコンパクトにまとめたパッケージ型。駐輪場の屋根に太陽光発電装置を設け、発電した電力を利用して水を電気分解、二酸化炭素(CO2)を排出せずに気体状態で水素を作り出す。

 開所式で品川萬里市長は「郡山市では産総研(産業技術総合研究所)の研究所で水素利用のプロジェクトが進んでいる。成果を活用し、この分野で新しい産業が起こるよう大いに支援したい」と意欲を示した。

 市によると、水素は1キロ当たりの価格が約1000円。水素1キロでFCVが約100キロ走行可能。ステーションでは水素を1日約1.5キロ製造でき、最大19キロ貯蔵する。1回の充填でFCVが最低250キロ走行できる。事業費は約1億8700万円で、うち1億2000万円は環境省の補助金を活用。市は8年間のリース料約6700万円を負担する。

 市はホンダのFCV「クラリティ」1台(5年リースで約706万円)も導入。今後、公用車として利用するほか、省エネなどの啓発活動で活用する。また、今月中にも、事前登録した市民や事業者がステーションを無料で利用できるようにする考えだ。