篠木弘葛尾村長に聞く 畜産業など再開、帰村者も増え再生着実

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
「復興に向けて一歩一歩前に進んでいる」と話す篠木村長

 葛尾村は12日、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が一部を除いて解除されてから1年を迎える。篠木弘村長(66)に村の復興への歩みと今後の展望を聞いた。

 ―避難指示解除後1年を振り返ると。
 「少しずつだが帰村する人が増え、着実に復興再生に向かっている。畜産業や生活雑貨店が再開し、7月には食堂がオープンする。今秋にはニット工場が進出する予定だ。一歩一歩前に進んでいると感じる」

 ―まちづくりで大学との連携が進められている。
 「郡山女子大や日大工学部、東北大と一緒になって、営農再開や産品PRなどを企画している。学生との交流は震災前でもなかったことで、若い人の力には希望が持てる。復興交流館を建て、さまざまなイベントを通して交流拡大につなげたい」

 ―来春には村内で小、中学校など教育施設が再開する。
 「子どもたちのにぎやかな声が聞こえると地域に活気が出る。学校には電子黒板などをそろえ、情報化社会に対応する。少人数なりに、他ではできない教育をしていきたい。三春町に避難している子どもが多いので、スクールバスを走らせる。片道1時間かかるバスの中で、英語に親しめるようにするなど、学習環境を整えたい」

 ―今後の展望は。
 「この先1、2年が村にとって大事な時期になる。帰村して終わりではない。村民の声に寄り添いながら対応していきたい」