郡山産コイPR活発化 押し寿司やソースなど新商品

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小田原屋で販売しているコイ味のソース

 生産量が市町村で全国一を誇る福島県郡山市のコイを全国にPRする動きが活発化している。同市の飲食店関係者がキャンペーンを展開し、コイを扱う店が増加。食品製造業者も独特のうま味を生かした商品を開発し、販売に踏み切るなどコイの食文化を根付かせようと知恵を絞っている。

 同市などはコイ料理の普及を目指して2月に「鯉食(こいしょく)キャンペーン」を展開。市内14店舗が参加し、日本料理やイタリアンなど、バラエティー豊かな料理を振る舞い、注目を浴びた。

 市内でコイを扱う店は数店舗にとどまっていたが、キャンペーンを機に約20店舗まで拡大した。このうち押し寿司を販売した、同市の宅配寿司「しゃりてん」は、物珍しさなどから帰省者をはじめ、町内会やサークルなどから注文が集まったという。

 市の担当者はコイ料理の知名度アップを図るなどの目的で各飲食店共通の料理を開発することも検討している。

 同市の老舗漬物屋の小田原屋は、コイの力強く豊かな風味に着目し、オリジナルのバーニャカウダやアヒージョ、大葉味噌(みそ)の3種類のクリーム状のソースを発売した。独特のダシが利いた商品として好評だ。芝田机太郎社長は「家庭でコイを味わう入り口になってもらえれば」と話す。

 販路拡大に向け、同市の飲食店関係者でつくる郡山美味(おい)しい街づくり推進協議会は、同協議会設立25周年記念事業の一環として勧める郡山の食のブランド化でコイを中心食材に位置付けている。

 同協議会の担当者は「将来的には、郡山のおみやげになる銘品をつくり出したい」と意気込んでいる。