「復興の歩み」熊本で発信 小名浜高演劇部、8月公演

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公演に向け、稽古に取り組む部員ら

 小名浜高演劇部は8月2、3の両日、2016(平成28)年の熊本地震で被災した、熊本市で公演することが16日までに決まった。東日本大震災をテーマにした作品を披露する。演劇部員は熊本県内の高校生との交流も計画しており、意見交換などを通して絆を強めるほか、同校生徒会が被災地の歩みを説明する予定だ。

 演目は01年に同部を全国高校演劇大会最優秀賞に導いた、元顧問の石原哲也さんが脚本を手掛けた「三人家族2017」。震災と原発事故発生から5年経過したいわき市が舞台で、震災以降の心労で、寺の住職の父が亡くなった高校生の兄弟2人が主人公。地域唯一の寺の後継ぎを押し付け合い、いがみ合う2人が周囲の人々と接し、兄の太郎が地元に残り地域のため寺を継ぐ決意を固めるストーリー。市内の寺がモデルという。

 熊本市のほか、8月9日には東京都内で公演予定で、本県復興の現状を発信する。本県からの避難者にも来場を呼び掛ける。部員たちは、被災地のこれまでの歩みや現状を伝えようと、連日稽古を重ねている。

 部長の伊沢舞さん(3年)は「東京に避難した友人から、首都圏では福島に関する情報が少ないと聞いた。福島で起きたことや今の状況を知ってほしい」と意欲を燃やす。同じく被災した熊本県の高校生との交流も心待ちにしており「復興に向けて何ができるか、情報交換したい」と話す。

 今回の事業は、県教委の補助を受け、「小名高シアター震災復興支援プロジェクト」として実施する。11月4日にはいわき市でも公演予定。