常磐道「4車線化」着工 いわき中央-広野IC間、渋滞緩和へ

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工事の安全を願ってくわ入れする広瀬社長(右)ら関係者

 常磐道いわき中央―広野インターチェンジ(IC)間(延長26.6キロ)を暫定2車線から4車線に広げ、常磐富岡―浪江IC間(延長14.3キロ)に大熊、双葉両IC(ともに仮称)を新設する計画で、東日本高速道路(ネクスコ東日本)は17日、いわき市で合同の着工式を行った。今秋から本格的な工事に入り、大熊ICは2019年3月、双葉ICは20年3月の利用開始を目指す。いわき中央―広野IC間は21年3月までに4車線化される見通しだ。

 浜通りを南北に貫く常磐道は復興事業の影響で交通量が増え、渋滞緩和や交通安全対策が課題となっている。各工事が完成すれば利便性が高まり、復興に弾みがつくことが期待される。

 大熊ICは常磐富岡ICの4キロ北側に造られ、大熊町野上で町道と接続する。双葉ICは浪江ICの5キロ南側に位置し、双葉町寺沢で町道とつながる。大熊―双葉IC間の距離は5.3キロ。総事業費は大熊ICが36億6000万円、双葉ICが45億9000万円。大熊、双葉両町が接続道路を整備する。

 両町には東京電力福島第1原発があり、県内の除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設の建設地を抱える。両ICの追加により第1原発の廃炉作業や中間貯蔵施設への運搬が円滑化する効果が見込まれ、緊急時には避難経路となる。朝夕の交通渋滞が目立ついわき中央―広野IC間の4車線化に向けては、現在の道路の山側(西側)に車線を追加する。いわき市好間、大久両地区に二つのトンネルを掘り、22カ所に橋(総延長6.1キロ)を架ける。事業費は900億円。