世界へ羽ばたく『医療機器の福島』 開発支援センター・7カ月

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 タイ科学技術開発庁などと医療機器分野での連携に関する覚書を結んだ、ふくしま医療機器産業推進機構が運営するふくしま医療機器開発支援センター(郡山市)。開所から7カ月を経て、「メード・イン・福島」の製品・技術の海外展開を見据えた同センターの取り組みが本格的に動きだす。医療機器市場が急成長しているタイなどとの今後の連携の進め方が焦点となり、販路拡大や企業間連携などに向け、同センターの真価が問われる。

 「『原発事故があった福島』から『医療機器の福島』という新たなイメージをつくりたい」。滝沢真己センター長は、医療機器の開発から事業化までを一体的に支援する国内初の拠点施設を、世界にアピールしたい考えを強調した。

 9月にバンコク市で開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)最大級の展示会「メディカルフェア・タイランド」にブースを設置、県内企業製品のASEAN地域への輸出の可能性を探る。

 また、タイには医療機器の認証拠点が未整備なため、制度構築に向けた支援も検討。今月7日に同センターを視察したタイのナロング・シリラートウォラクン科学技術開発庁長官は「開発から事業化までを一体的に推進できる有効的な施設」と語り、同センターの利用に前向きな考えを示している。

 同センターは今後、医療機器の安全性評価の試験をはじめ、医師のトレーニングによる人材育成などを通して、タイとの連携を加速させる。また、医療機器の臨床前の安全性試験を夏ごろから実施する予定という。