「放射性薬剤開発」支援 福島再生交付金、福島医大に12億円超

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 復興庁は26日、東京電力福島第1原発事故からの復興を支援する「福島再生加速化交付金」の第30回配分を決定した。交付総額は48億8400万円(交付額ベース)。主な事業としては、福島医大先端臨床研究センターが行う放射性薬剤の研究開発費として12億3400万円を配分した。

 福島医大への支援は、放射性薬剤開発を中長期的に支えるため4年分の事業費を一括して配分する。内容は薬剤開発に必要な人材確保の経費など。交付金の「福島健康不安対策事業」を活用した。

 研究開発が進められているのはがん治療に使う放射性核種「アスタチン」を利用した薬剤で、体内に投与し、がん細胞に直接放射線を照射する「放射性同位元素(RI)内用療法」に使うための研究費として、県は開会中の6月定例県議会に一般会計補正予算案として12億3455万円を計上している。

 主な事業は、富岡町の上郡山地区での産業団地整備を巡る用地購入費として6億1200万円、田村市の古道体育館の大規模改修事業に計2億1800万円を配分した。

 このほか、道路側溝にたまった汚泥などの堆積物を撤去する「道路等側溝堆積物撤去・処理支援」事業には3億9800万円を配分。新たに福島市の杉妻・北信・飯坂地区、桑折町全域、天栄村の牧之内・上松本・下松本地区、矢吹町の矢吹地区、いわき市や郡山市の県管理道路などで作業がスタートする見通し。

 また、原発事故の避難者向けの復興公営住宅などを整備する事業では、福島市といわき市にある復興公営住宅周辺の道路整備費に計7700万円を配分した。