薄磯海水浴場に7年ぶりの歓声 いわき・一斉に「海開き」

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7年ぶりとなった薄磯海水浴場の海開き。フラを披露した高校生も歓声を上げた

 17日の「海の日」を前に、福島県いわき市の薄磯、四倉、勿来各海水浴場が15日、一斉に海開きを迎えた。東日本大震災の津波で被害の大きかった同市平薄磯の薄磯海水浴場では7年ぶりの海開きとなった。塩屋埼灯台を望む県内屈指の景勝地が、県内外から訪れた海水浴客の笑顔であふれた。開設期間は3カ所とも8月15日まで。

 真新しい防潮堤と道路に面する薄磯海水浴場。震災前の2010(平成22)年は県内最多の26万人以上でにぎわった海辺に海水浴を楽しむ親子連れや若者の歓声がようやく戻ってきた。

 唯一の海の家を構えた薄磯区長の鈴木幸長さん(64)は、利用者を歓迎し「笑顔と歓声が地域の復興を後押しする。薄磯での海水浴で夏の暑さを癒やしてほしい」と笑顔を見せた。

 犠牲者に思い「海と生きる」

 現地で行われた海開き式で、薄磯海水浴場安全対策実行委員長も務める鈴木さんは、震災の犠牲者に思いを寄せ「つらいこともあったが、海と共に生きていく。安全で安心な海を目指す」と言葉に力を込めた。

 市の観光PRを担う「サンシャインガイドいわき」の山下今日子さんが海開きを宣言、清水敏男市長や吉野正芳復興相(衆院福島5区)らがテープカットした。8月のフラガールズ甲子園に出場する市内の高校5校の女子生徒約60人がフラを披露し、花を添えた。

 市によると、海水浴場は震災前、市内に10カ所あったが、今夏に海開きをしたのは3カ所のみ。海水浴場が開設された3カ所の放射線量は毎時0.03~0.05マイクロシーベルト。海水の放射性物質濃度は検出限界値未満。