福島県内「道の駅」にぎわう 観光情報や文化発信、特徴的な施設も

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 長距離運転の休憩だけでなく、特産品を買い求めたり、家族で出掛ける場所として福島県内の道の駅がにぎわいを見せている。飯舘村に12日、県内31番目の道の駅となる「いいたて村の道の駅までい館」が開業。30日には檜枝岐村に32番目の「道の駅 尾瀬檜枝岐」がオープンする。観光情報や文化発信などの役割も担ってきた道の駅。その歴史や特徴などを紹介する。

 県内の道の駅を所管する福島河川国道事務所などによると、道の駅は〈1〉休憩機能〈2〉情報発信機能〈3〉地域の連携機能―の三つを併せ持つ施設として1993(平成5)年に登録が始まった。県内では、福島市の「道の駅つちゆ」が同年に登録され、県内初の道の駅が誕生。「道の駅つちゆ」を振り出しに各地で登録が進み、ことし5月に、県内の道の駅では初めてとなる宿泊施設を備えた国見町の「道の駅国見 あつかしの郷」が開業した。

 福島河川国道事務所や郡山国道事務所、磐城国道事務所の担当者によると、現在ある県内30カ所の道の駅の中には特徴的な施設も多いという。二本松市の国道4号沿いの「道の駅安達」は上下線にそれぞれ施設がある全国でも珍しい道の駅で規模も県内最大級だ。

 湯川村の「道の駅あいづ 湯川・会津坂下」はイベントが活発で県内随一の集客力を持ち、防災ステーションとしての役割も兼ね備える。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴い、双葉署臨時庁舎が設置されている楢葉町の「道の駅ならは」は現在、休止中だが、町は来夏にも温泉棟の営業を再開させる方針を示している。

 「いいたて村の道の駅までい館」は、新たな地域活性化の取り組みを国が後押しする重点「道の駅」に選ばれており、施設整備や運営面で通常の道の駅より手厚い支援が受けられる。原発事故により全村避難を強いられた村民を支える復興拠点として位置付けられ、村民の生活を支え、復興の軌跡を発信する役割もある。