原発事故後初「請戸の田植踊」奉納 女性6人が浪江復興へ舞う

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原発事故後初めて浪江町で奉納された「請戸の田植踊」

 浪江町請戸地区の野(くさの)神社で12日、江戸時代から続くとされる民俗芸能「請戸の田植踊(たうえおどり)」が東京電力福島第1原発事故後初めて奉納された。太鼓と歌が響く中、県内外に避難している女性6人が復興などを願って舞を披露した。

 事故前、田植踊は地元の小学生によって毎年2月第3日曜日の安波祭(あんばさい)で奉納されてきた。原発事故後は、町外で行われたイベントや仮設住宅で踊られ、出雲大社(島根県)の大遷宮でも披露されたという。

 町が今春、一部地域を除き避難指示が解除されたことから、野神社の仮社殿で行われた復興祈願祭での実施が決まった。

 この日は中学生から大人までが踊り手を務めた。経験者で大学生の女性(19)は「石畳の場所も変わらず懐かしかった。これからも奉納できるよう頑張っていこうと思った」と決意を新たにした。

 存続に向けて尽力してきた請戸芸能保存会副会長の佐々木繁子さん(67)は「この神社で奉納することを最大の目標にしていた。やっと実現した」と感慨深げに話した。