『暑~ぃ夏』...どこいった? 福島の日照時間「平年の3割」

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 県内は8月に入って中通りや浜通りを中心に日照時間が少なく、気温の低い状態が続いている。福島地方気象台によると、天候不順は今後も1週間ほど続く見込み。天候不順が月末まで続けば本県農業に深刻な被害をもたらす恐れもあり、県やJAグループ福島などは農作物の管理徹底を呼び掛けている。

 福島地方気象台によると、福島が21.7時間で平年値67.8時間の32%にとどまる。会津若松は84時間で平年値(87.2時間)と大きな差はないが、相馬は平年値65.4時間に対し8.7時間で平年のわずか13%にとどまっており、中通りと浜通りで平年の50%を下回る地域が多い。

 最高気温は1~13日の平均値で福島市が28.3度。平年値31度に対し2.7度低い。中通りと浜通りの北部や中部を中心に平年より3度以上低くなっている所がある。

 本県を含む東北南部は2日に梅雨明けしたとみられると発表されたが、その後も日照不足と低温が続いている。要因は、オホーツク海高気圧から「やませ」と呼ばれる冷たく湿った東寄りの風が県内に流れ込んでいるため。今後もこの気圧配置が続くとみられる。

 農業の影響懸念

 県内の農業現場では目立った被害は報告されていないが、天候不順が長引けばキュウリやピーマン、トマトなどの樹勢が衰え、病気が心配される。長雨で畑がぬかるんでいるため、冬に収穫する野菜の種まき、苗の定植も進んでいない。

 晩生種のモモは糖度の低下に加え、果実に黒い斑点や穴ができる「モモせん孔細菌病」の病原菌が風雨で拡散する懸念があり、来季に影響を及ぼす可能性がある。出穂期を迎えた水稲は、稲を枯らす「いもち病」の発生や子実(米粒)が大きくなる「登熟」が進まない恐れが出てきた。