南相馬・小高の夜空彩る『大輪』4000発 2000灯の火の玉並ぶ

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霧雨の中、2回目を迎えた「火の祭」=19日、南相馬市小高区

 南相馬市小高区で19日、「火の祭」が開かれ、約4000発の花火と、約2000灯の火の玉が夏の夜を彩った。

 火の祭は相馬野馬追で凱旋(がいせん)する小高郷の騎馬武者を迎えるため、村々にかがり火をともしたのが由来とされる儀式。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で中断していたが昨年から復活した。今年は7月30日の野馬追本祭り後に予定していたが、天候不順のため延期されていた。

 同区前川周辺の道沿いには、地面に突き刺さった約1メートル半の竹の棒の先端からつるした直径10センチほどの布の玉が並んだ。花火の打ち上げ直前に火がともされると、夜道を照らす「火の玉」が現れ、会場は幻想的な雰囲気に包まれた。上空には夏を彩る大輪の花が咲き、訪れた人々は小高区の夏の風物詩を堪能していた。

 7年ぶり湖面鮮やか 飯舘村・はやま湖

 東京電力福島第1原発事故による避難指示が一部地域を除いて解除された飯舘村のはやま湖で19日、7年ぶりに花火大会が開かれた。村の夜空を色とりどりに照らす大輪の花火に、村民は復興へ向けた思いを新たにした。

 震災前、花火大会は前夜祭も含め2日間開かれ、村の夏の風物詩だったが原発事故による避難指示で中止になっていた。花火で少しでも村のにぎわいを取り戻そうと、地元住民らでつくる実行委員会が企画した。

 スターマインや10号玉、水上花火など約250発の花火が打ち上げられた。夜空だけでなく湖面にも映る鮮やかな花火が、来場者の心を癒やしていた。実行委員長の高木正勝さん(58)は「以前のようにはいかないが、少しずつでもにぎわいが戻れば」と話した。