トマト秋収穫40%増 ハウス栽培でヒートポンプ、東北電力が発表

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ハウス内で収穫期を迎えたトマトを見る船生社長。後ろにあるのがヒートポンプ空調

 東北電力は5日、いわき市のあかい菜園で研究を進めていたトマトのハウス栽培について、ヒートポンプ空調(農業用エアコン)を効果的に使うことで、販売単価が上がるとされる9~11月の収穫量が従来より約40%増えると発表した。品質も上がり、同社は「(農家の)収益や生産性の向上につながる」としている。

 東北電力は、露地栽培のトマトの出荷が落ち着き、販売単価が夏の倍近くに上昇する秋の収穫を見込んだ効果的なヒートポンプ空調の活用法に着目。同社の研究開発センター(仙台市)の研究で成果が得られたことから、同菜園の協力で3年かけて検証した。

 同社によると、ハウス栽培の暖房で使用するヒートポンプ空調を、夏場の夜間の冷房、除湿で使用することがポイントという。

 ハウス2棟(約1.5ヘクタール)で約20種類のトマトを栽培する同菜園では、ハウス1棟を使って7月1日に苗を定植し、夜間の室内温度を19度、湿度を80%台に管理。ことしは日照不足の影響はあったものの、気温による生育障害はなく苗は順調に成長し、8月下旬からトマトを収穫している。

 同菜園の船生典文社長(42)によると、7~9月に冷房、除湿でかかった電気代はおおむね48万円。船生社長は「収穫期を二つに分けることで年間を通じて出荷でき、収穫作業の繁忙期を分散できるメリットがある」と話した。