スマホアプリ『Q助』役立てて! 消防庁、緊急度を素早く判定

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
指示に従って症状を打ち込むと緊急度が判定できるアプリ「Q助」

 9日は「救急の日」。救急医療や救急業務に対する理解と認識を深めてもらおうと定められている。けがや病気などの際、119番通報と救急搬送はまさに命綱となる。県内の各消防本部は救急の日を機に、あらためて救急搬送の適正な利用を呼び掛けている。

 「具合が悪いので来てほしい」。浜通りのある消防本部に、持病を持つ高齢男性から119番通報が入った。救急車が現場に駆け付けると、搬送は不要な症状だった。この男性からは、数日前にも通報を受けたばかり。担当者は「体調が不安で月に何度も通報する人がいる。『今度は深刻なのでは』と救急車を出すが、本来の業務の圧迫につながる面もある」と打ち明ける。

 適正な119番通報が求められるのは、通報が殺到すると各消防本部の救急車の台数が足りなくなり、肝心な時に重症者の応急処置が遅れる可能性があるため。各本部によると、「倒れている人がいる」との通報で駆け付けると道で寝ているだけだったり、「けがをした」との通報で擦り傷程度という例も少なくない。県のまとめによると、2012(平成24)~16年の5年間に県内で救急搬送された人数は毎年7万4000人前後でほぼ横ばい。このうち軽症は例年約3万6000人で、ほぼ半数を占めているという。

 119番通報の適正利用を促進しようと総務省消防庁は5月から、スマートフォンなどで症状の緊急度を素早く判定できる救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」の運用を開始した。

 Q助は、けがや病気の時、スマートフォンの画面の指示に従って症状を打ち込むと自動的に緊急度を診断、救急車が必要か不要か判断の「道しるべ」となる。

 最も緊急性が高い場合は赤色で「いますぐ救急車を呼びましょう」と案内され、アプリ上から即座に119番通報ができる。また、救急搬送が必要ない場合も「できるだけ早く受診を」「緊急性はない」といった診断結果に加え、黄色や緑色など緊急度を表す色表示と共に、受診すべき診療科が表示される。また、Q助には近隣の病院やタクシー会社情報も表示される機能があり、普段の通院にも役に立つという。

 Q助は総務省消防庁のホームページから無料でダウンロードできる。